経済産業省は8月30日、北海道におけるGX推進へ向け、同省北海道経済産業局に「GX推進チーム」を創設するなどの体制強化を実施した。6月、政府が新たな国家戦略特区である「金融・資産運用特区」の対象地域として、北海道及び札幌市を指定したことを受けた対応。
新特区は、各指定地域の特色を生かしながら、国の支援や規制緩和等の下で金融・資産運用業者や国内外の投資資金を呼び込み、地域の産業・企業の発展を目指す枠組み。政府は北海道エリアについて、自然と再生可能エネルギーを強みとし、「GX金融・資産運用特区」を目指す方針を示している。
今回の経産省の体制強化では、同局長をチーム長とした計38人の職員による「GX推進チーム」が、北海道及び札幌市等と連携して、再エネ活用を始めとしたGXの取り組みを進める。
加えて同日付で、同省資源エネルギー庁の省エネルギー・新エネルギー部風力事業推進室長を、併任の形で同チームの「北海道GX推進官」に任命。北海道を中心として風力発電等に関する業務を行っていくなど、各組織が一体となって北海道のGXを推進していく方針だ。
今後は、同省の関連機関として、脱炭素成長型経済構造移行推進機構(GX推進機構)、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)でも、北海道におけるGX関連の支援・連携へ向けた体制整備を進めていく。