マンション・開発・経営

神戸御影の建て替え70戸が竣工 旭化成不レジ・近鉄不

 旭化成不動産レジデンスと近鉄不動産はこのほど、神戸市東灘区で進めてきた「御影石野住宅」のマンション建て替え事業「アトラス御影山手」(総戸数70戸、販売戸数は58戸)を竣工。10月5日に実物見学会を開始した。

 全部譲渡型等価交換方式によるマンション建て替え事業。従前の「御影石野住宅」は阪急神戸線御影駅から徒歩5分、JR東海道本線神戸線住吉駅から徒歩13分に所在する1972年に竣工した延べ3904.96平方メートルの地上5階地下1建ての共同住宅。建築基準法による「新耐震設計」に対応しておらず、建物の老朽化が顕著だった上、共用部分にエレベーターがなく、バリアフリーの問題、防犯性や通信設備の向上などの課題を抱え、居住環境、防火・避難安全性、耐震性の改善が必要な状況だった。

 そこで17年11月に建て替え及び大規模修繕に関する検討委員会を設置。アンケートを実施するなど検討を重ねたが、建物の維持・補修には大規模な修繕や相当な修繕費が見込まれたことなどから、19年3月に建て替える方針を決議。同10月に旭化成不動産レジデンスと近鉄不動産を事業協力者に選定し、20年12月に建て替えを決議し、22年5月に着工、8月27日に竣工した。

 「アトラス御影山手」は、専有部53~183平方メートル台の2LDK~4LDKからなる延べ8557.48平方メートルの7階建て。全邸南向きの配棟計画を採用し19プランの住戸を用意。最上階は140~183平方メートルのプレミアムプランとした。

 先着順販売で4戸を販売。販売価格は57.70~140.09平方メートルの2LDK・3LDKで7790万~2億5900万円。