マンション・開発・経営

大規模修繕現場での再エネ活用で脱炭素化 レジル・三菱地所コミュ

 集合住宅への電力共有や分散型電源の開発などを手掛けるレジル(東京都千代田区)は、三菱地所コミュニティ(東京都千代田区)が管理・工事監理するマンションやビルの大規模修繕工事での「仮設電力」として、再生可能エネルギー電力の供給を始めた。マンション・ビルの脱炭素化を支援していく。

 今回のレジルが供給する電力には、再生可能エネルギーの価値を証書化した「トラッキング付非化石証書」を付加している。これを活用して三菱地所コミュニティは、工事現場の地域の大手電力会社の標準メニューでの電気料金単価と同額で環境に配慮して使用できるようにした。三菱地所コミュニティでは年間約270件の大規模修繕工事を手掛けている。これらの各現場で工事会社が使用する電力をすべて再生可能エネルギーに置き換えることで、年間約225トンのCO2(二酸化炭素)排出量の削減が見込まれる。

 大規模修繕工事に際して使用する仮設電力は、電力契約期間が短く、その事務対応が煩雑になりがちで、多くの電力会社では仮設電力での再生エネルギー化には消極的だという。そこで、レジルでは、これまでのマンション向けサービスで培った知見やノウハウを生かして仕組化したことで今回の取り組みが実現した。