投資

オーナー向け投資商品「系統用蓄電池」事業参入 グランディーズ

 低価格帯を強みに新築戸建て住宅や建売住宅を手掛けるグランディーズ(大分県大分市)は、投資用商品で注目され始めている「系統用蓄電池」の開発・販売事業に新規参入する。同社の投資用不動産販売事業の一環として取り組む。今回の新商品のための用地仕入れと開発は、2024年11月から2025年6月までの期間で計画しており、自己資金で6億円程度を投じる。カーボンニュートラルの取り組みが加速する中、再生可能エネルギー領域に進出する。

 系統用蓄電池は、直接接続する系統(送配電網)から電気を受け取って蓄電し、また、貯めた電気を放電して系統を通じて売電できる。10メガワット以上の系統用蓄電池は「発電所」として扱われ、送配電網と接続していない一般的な蓄電池とは異なる。投資目的での活用が期待されており、電気はJEPX(日本卸電力取引所)で取引されている。

 同社の投資用不動産販売事業では、賃貸マンションや木造アパート、簡易宿泊所を中心に展開してきた。これらの不動産オーナーに対して、系統用蓄電池を開発・販売していく。この取り組みに合わせ、GX関連企業で構成するグリーンエナジー&カンパニー(東京都港区)と提携し、同社が提供する系統用蓄電池一括受注サービスを活用する。

 グランディーズは、同社の本拠地である九州エリアでは系統用蓄電池の設置場所として適地が多く、候補用地の選定や取得が比較的にしやすいと判断した。