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東急不 冬季ニセコで寄宿舎「ナテュールニセコヒラフ」の供用を開始

 東急不動産、ニセコ東急リゾートは地域課題の解決に資する取り組みとして12月15日、ニセコ・ひらふエリアで寄宿舎「NATURE NISEKO HIRAFU(ナテュールニセコヒラフ)」の供用を開始した。ニセコは世界各国から「JAPOW(Japan+Powder+Snow の造語)」を求めたスキーヤー・スノーボーダーが訪れる国際的なマウンテンリゾート。今後も北海道新幹線や高速道路の延伸、ラグジュアリーホテルの新規開発などにより、世界に誇るリゾートとして成長期待が高まっている。

 一方でインバウンド需要の回復に伴い、オーバーツーリズムに起因した課題が顕在化している。倶知安町・ニセコエリアにおいても近年の急速な発展に伴い、高まる観光需要に対して働き手となる人材の不足や、働き手のための住宅不足、街中とリゾートエリアの往来増加による交通渋滞など様々な課題が発生している。

 国際的なマウンテンリゾートとして持続的なエリア価値向上を図るためには、行政、民間事業者、地域住民が連携して課題解決やまちづくりを推進する必要がある。

 東急不動産は2022年10月に倶知安町と包括連携協定を締結し、官民連携による地域課題の解決を目指す取組みを推進している。

 「NATURE NISEKO HIRAFU」は、主にひらふエリアでの冬季の就業者雇用における倶知安町市街地や、ひらふエリアの住宅不足緩和を目的に整備された。冬季就業者だけでなく夏季就業者にも提供することで、エリアにおける地元事業者や建設業者等の雇用確保にも寄与。ひらふエリアに整備することで、倶知安町市街地とひらふエリア間の交通量削減による交通渋滞の緩和や、環境負荷軽減も期待できる。