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住友不など、使用済み紙おむつをトイレットペーパーに導入

 住友不動産(東京都新宿区)とユニ・チャーム(東京都港区)は2月25日、使用済み紙パンツ(紙おむつ)から抽出した「再生パルプ」を原材料の一部に配合したトイレットペーパーを、オフィスビル「住友不動産東京三田ガーデンタワー」に導入すると発表した。今回の取組みに関する掲示を通じて、オフィスワーカーやビル来訪者になど対して、環境意識の啓発を実施していく。

 今回導入するトイレットペーパーは、鹿児島県志布志市大崎町で回収された使用済み紙パンツをユニ・チャームが開発したオゾン分解技術によって抽出し再生パルプを原材料の一部に使用。同フローによりつくられた「再生トイレットペーパー」を大手不動産会社が導入するのは、東京で初の試みとなる。高齢化社会の進行によって今後も増加する使用済み紙パンツを、廃棄物ではなく資源として活用する取り組みは、「持続的な社会」の実現に貢献するとしている。