アセットマネジメント事業を展開するケネディクス(東京都千代田区、宮島大祐代表取締役会長CEO)は4月9日、農中信託銀行、あおぞら銀行と共にProgmat,Inc.(東京都千代田区)と新たに資本業務提携を締結し、Progmatに出資したと発表した。これによりProgmat社への出資者は12者となった。すでに3000億円を突破したとされる「金融×トークン化」市場を第2幕へと進めるという。
Progmat社が新たな3者から調達する前の出資比率は三菱UFJ信託銀行が49%で最も多く、次いでNTTデータ(13.50%)となり、みずほ信託銀行や三井住友信託銀行、三井住友フィナンシャルグループなど。今回の3者からの資金調達額は非公開。
ケネディクスでは、協業によりセキュリティ・トークンならではの新しい顧客・投資家向けのサービスの開発を目指すほか、将来的にはユーティリティ・トークンやステーブルコインとの融合を見据えて新しい投資機会の提供につなげる。同社は、Jリートや私募リート、私募ファンドなどの運用商品に加えて21年8月から「Progmat」基盤を活用して日本で初めて公募型不動産セキュリティ・トークンの募集を実施した。2025年2月末時点で累計運用資産額はおよそ1390億円(鑑定価格ベース)に達している。
同社代表取締役社長COOの寺本光氏は、「今年リリースを予定するモバイルアプリを開発するうえでもProgmatは重要なパートナー。パートナー各社との連携で、不動産セキュリティ・トークンの投資機会と利便性の向上を通じて、デジタルアセット市場の拡大に貢献していく」とのコメントを出した。