三井不動産レジデンシャル(東京都中央区)と日本製紙(東京都千代田区紙」)は5月27日、三井住友銀行(東京都千代田区)のサポートのもと、誰でも気軽に都心マンションから植林に参加出来る「エリートツリー」苗木の里親プロジェクトのトライアルを開始すると発表した。
同社によると、日本は国土面積の約7割が森林で、その約4割は人が苗木を植えて育てた「人工林」が占めている。人工林は、「植える」「育てる」「収穫する」のサイクルをバランスよく行う必要があるが、伐採が進まず、更に伐った後も3~4割しか植林されていない実態があるという。
今回のプロジェクトでは、従来品種に比べて花粉が少なく、成長性に優れる特徴を持つ「エリートツリー」を、三井不動産レジデンシャルが分譲した都心マンションの入居者に、自宅で苗木が植林できるようになるまでの約1年間育苗してもらう。
エリートツリーは、植林までに約1年間の育苗期間が必要で、通常は山林種苗協同組合員や生産者が育苗しているが、今回のプロジェクトでは、マンション入居者の自宅にて育苗してもらう。誰でも、気軽に植林活動へ参加が可能となる。育苗期間を終えた苗は、日本製紙が回収し、社有林へ植林を行い、将来的には日本製紙グループの製品へと生まれ変わる。プロジェクトの参加者には、日本製紙から、紙製品の提供や、三井不動産レジデンシャルの提供する「くらしのサス活」アプリと連携したインセンティブの付与等を行い、楽しみながら植林活動に参加できるようにする。