野村不動産投資顧問(東京都新宿区)が運用を受託する野村不動産プライベート投資法人(NPR)はこのほど、保有する居住用物件「プライムアーバン目黒リバーフロント」(2000年1月竣工、全46戸)において、レジルが提供する既存賃貸マンションの一括受電化サービスを活用し、専用部を含む一棟全体の消費電力の把握、再生可能エネルギーへの切り替えを達成したと発表した。
一般的に、住宅専有部の電気需給契約は、入居者と電力会社の直接契約となるため、物件の所有者が専有部の消費電力量を把握することや、再エネに切り替えることには、大きなハードルがある。同サービスは、建物所有者にてマンション1棟分の使用量に相当する高圧電力を調達し、マンション内に設置した受変電設備で低圧電力に変換して共有部と各世帯に供給する。これを採用することで、建物所有者において建物全体の消費電力を把握できるようになり、再エネへの切り替えも可能となるほか、入居者においても電気代単価削減の経済的メリットを享受できる。一方で同サービスの採用には全住戸からの同意が必要となる。
NPRおよび同社として初めて、専有部を含む住宅一棟全体の消費電力量把握と、再エネへの切り替えを達成したという。