三菱地所は8月27日、開発を進めている東駅日本橋口前「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」街区で、サントリーホールディングスとエシカル・スピリッツとそれぞれ連携・協働し、街区内で発生する食品廃棄物を有効活用し、循環させる 2 つの取り組みを開始したと発表した。
サントリーHDとの連携では、同社が開発したみみずコンポスト「mimizunchi(ミミズンチ)」を街区内に設置する。街区内の飲食施設から出る食品廃棄物の一部(生ごみ等)をコンポストに投入し、みみずの消化活動がそれらを分解、栄養豊富な堆肥・液肥へと生まれ変わらせる。できた堆肥・液肥は、街区内の一部の植栽で肥料として活用する。
エシカル・スピリッツとは協働で「クラフトジン」を製造する。同社が有する未活用素材を使用したスピリッツ製造の実績・ノウハウを活かし、街区内のカフェのコーヒー抽出後の「コーヒー粉」や街区内でつくられた肥料を使って栽培・収穫される果物「柚香」を活用し、クラフトジンを製造・販売する。
今回の取り組みは、三菱地所の資源循環に着目した廃棄物再利用率 100%に向けた取り組み「サーキュラーシティ丸の内」第6弾となる。第1弾では食べきれなかった料理を持ち帰るための容器の無償配布、第2弾ではペットボトルの水平リサイクル、第3弾では廃食用油を持続可能な航空燃料のSAF等への再利用、第4弾では常盤橋タワーで液肥化した生ごみを活用した農作物の育成および同ビル内での提供に取り組み、2024年12月に実施した第5弾では、廃棄物をホリデーシーズンのまちを彩るオーナメントに再生する取り組みを実施した。