賃貸・管理

WOOC  ビル経営の空室対策に『ラウンジ化』という提案

 コワーキングスペース・レンタルオフィスを運営するWOOC(ウォーク、東京都品川区)は9月1日、ビルオーナーとの協働で品川キャナルタワータワー 4F「BIZcomfort(ビズコンフォート)品川シーサイド」(東京都品川区)を開業した。ビルの専有部をWOOCが借り上げ、コワーキングスペース兼ビル全体のラウンジとして再生し、運営していく。品川キャナルタワータワー 4F

 従来入居者がいなければ収益化しにくい専有部を、コワーキングスペース兼ラウンジにして、建物の価値向上を図る。WOOCが対象空間をサブリースし、内装設計・家具・設備導入・運営までを一貫して担う。

 完成後のラウンジは、コワーキングスペースの契約者に加え、ビルの入居テナントも利用できる設計とすることで、人の動きを生み出し、ビル全体の活性化につなげる。ビルオーナーにとっては、自ら設備投資や運用を行うことなく、安定した賃料収入を確保しながら、テナント誘致力の強化やブランド価値の向上が期待できるという大きなメリットがある。

 WOOCは「今後は他地域の高経年ビルや複合施設にも展開していく。ビルの中に人が集う場所をつくることで、空室のリスクを軽減しながら、働く人・住む人・地域の活性化にもつながる仕組みとして、全国の不動産オーナーに広く提案していく」としている。

 ラウンジ席数84席(フリースペース、ミーティングスペース、テレフォンブースを完備)。ラウンジ面積214.51平方メートル(専有部656.56平方メートルのうち約3分の1が共有ラウンジ)。設備はWi-Fi、各席電源、セキュリティーゲート、フリードリンク、モニター、ウェブ議用個室など。