NTTアーバンソリューションズは9月10日、東京・品川港南エリアの魅力や価値の最大化、地域の課題解決などをはかる「品川港南2050プロジェクト」の取り組みの一環として、scheme verge(東京都文京区)と共同で、10月11~13日に次世代モビリティや舟運を用いた品川港南エリアと近隣の天王洲・お台場エリアをつなぐ実証実験を実施する。なお、同実証はNTTアーバンソリューションズが東京都、東京国際芸術祭実行委員会、MEET YOUR ART FESTIVAL 実行委員会と共同で主催するイベント「TOKYO BAY DISCOVERY JOURNEY2025」において実施される。
品川港南エリアは、新幹線や空港路線などが接続する国内有数の交通の要衝であり、アートやサイエンス、歴史的景観などの文化資源の集積が進む東京ベイエリアに面し、また、将来的にはリニア中央新幹線の開通が予定されていることや、周辺エリアの都市再生の進展により、更なる交通結節点としての機能を獲得していくことが期待されている。
一方で、駅を降りたあとの移動の選択肢が少なく、また、隣接エリアへの移動経路として運河沿いの空間を生かせていないといった課題が挙げられるという。そこでNTTアーバンソリューションズとscheme vergeは、イベント期間、品川港南エリアにおけるベイエリアの玄関口としての機能を街一体で高めることを目的として、2カ所のモビリティーハブと1カ所のモビリティーポートを設置。都市空間における新たな移動体験として、個人の状況や好みに合わせて利用できる複数種類の次世代モビリティを用意することで、複数モビリティーの組み合わせ利用によるエリア回遊の需要や課題、解決策を確認する。例えば1人乗りモビリティとしては「RODEM」(テムザック)や「C+walk T」(トヨタ自動車)などを、複数人乗りモビリティとしては「PARTNER MOBILITY ONE」(久留米工業大学)や「グリーンスローモビリティ」ヤマハ発動機)などを用意する。