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トリプルサッシ採用者 高い満足度 旭化成ホームズが分析

 旭化成ホームズGREENOVATION(グリーノベーション)推進室は10月30日、「トリプルガラスサッシ(以下、トリプルサッシ)採用者と非採用者の意識・満足度調査」の分析結果を公表した。調査期間は8月22日から27日まで。10年以内に戸建てを新築した30~79歳の首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)在住者309人(うちトリプルサッシ採用者95人)を対象に、WEB アンケート調査を実施した。

 調査結果によると、トリプルサッシ採用者は「高断熱・高気密による夏涼しく冬暖かい室内環境」を最も重視しており、その点に対する満足度も60%と高かった。ペアサッシ採用者の満足度は27.3%、シングルサッシ採用者の満足度は2.0%だった。

 冬の住環境に対して「大変満足+満足」と答えたトリプルサッシ採用者は約 80%。特に「大変満足」と回答したトリプルサッシ採用者は28.4%で、ペアサッシ採用者の18.8%、シングルサッシ採用者の10.2%との間に顕著な差が見られた。この差は、熱貫流率(U値)の低減による窓からの熱損失の抑制が主な要因と考えられるが、加えて、トリプルサッシ採用者は壁や屋根材などの断熱性能が高い建材を併用している可能性も示唆されるという。

 建て替え・住み替えに対して「大変満足」と回答したトリプルサッシ採用者も43.2%で、ペアサッシ採用者の34.5%、シングルサッシ採用者の32.7%を上回った。これも、窓の断熱性の高さによる快適な室内環境だけでなく、空調効率の向上による光熱費の軽減、窓周辺の不快感や結露の抑制によるメンテナンス負担の軽減、外部からの遮音性の向上など複数の要因が影響していると考えられるという。