総合

大言小語 政治談義は居酒屋で

 小子が住むF市は今月下旬に市長選挙が行われる。長期政権(4期)が続いた現役市長の任期満了に伴うもので、新人からベテラン県議まで多彩な立候補者が名乗りを上げているのだが、市民の関心は今一つ。前回投票率は34%だったが、最低でも50%は超えてもらいたいものだ。

 ▼50%といえば、東京小平市で都市計画見直しの是非を問う住民投票が実施されたが、投票率が35%で50%の要件を満たさなかったため、無効となった。同じ市政でも橋下徹大阪市長の発言問題など、国政に絡む話だと関心を持つが、地元の福祉や環境、教育問題などになると途端に興味を失うのが日本人だ。

 ▼自分が住んでいる町の政策に関心がないとしたら、そこに住んでいるという意識が薄いからではないか。首都圏3県などでは、相変わらず〝○○都民〟意識が残っているのだろうか。地元を知らずして、中央のことなどわかるはずもないと思うのだが。

 ▼小子が自分の住んでいる地域を意識し始めたのは、地元で呑む習慣が身に付いてから。東京で呑んでいるのとは、かなり様相を異にする。そこは、高齢化する親との確執に悩む女性、仕事が減る一方の職人、職場環境に悩む若者など、社会の一線で懸命に生きる人たちが悩みを打ち明ける場だった。楽しく集える居酒屋があれば、形式だけの公開討論会などよりも、庶民の政治意識は高まる。