総合

杭を残さず (上) 地中に埋まる社会問題 基礎杭の残置と埋め戻し問題

 既存ストックを有効活用する時代だが、高度経済成長期に建設した大量の建築物などは、今後も建て替えや再構築、撤去が進められていく。その解体の際、地中にある従前建物の基礎杭の引き抜きが必要になるものの、社会的な関心は低い。各地でその〝既存杭問題〟は発生しているが〝内輪〟で解決する場合が多く、実態は顕在化してこない。水面下、いや、地面下で、じわりじわりと問題が浮かび上がっている。だが、大きな問題にまで発展して、裁判沙汰や、杭を抜けずに跡地活用を断念するケースまで出ている。 (坂元浩二)

この記事は有料記事です。 残り 1530 文字 有料会員になると続きをお読みいただけます。
新規会員登録で1ヶ月間無料でご覧いただけます。 (※⼀部有料会員限定ページあり)

新規会員登録 有料会員登録

ログイン

新聞のお求めはこちら»  会員について»