売買仲介

投資用マンションをAIでマッチング 東急リバブル、NECと開発

 東急リバブルは3月31日、日本電気(NEC)と共にAI技術を活用して投資用区分マンションと顧客をつなぐ、「投資用区分マンションAIマッチングシステム」を開発したことを発表した。東京23区および武蔵野・三鷹市の区分マンションへ投資される顧客への質の高いサービス提供を目指し、4月1日から本格稼働を開始した。

 同システムは、東急リバブルが保有する約6年間分の過去取引に関する物件特性、希望条件、資金計画などのデータや営業担当者の経験値などに基づき、AI技術を用いて、投資用区分マンションのおすすめ度を顧客ごとに分析し、スコア化する予測モデルを搭載している。同社の事前検証によると、営業経験5年以上の担当者が行う物件選定と遜色ないレベルを実現した。

 この技術は、NECの最先端AI技術群の1つである機械学習技術を用いており、状況に応じた最適な予測が可能。また、予測結果の根拠まで説明可能なホワイトボックス型AIであり、従来人手では困難だった複雑な分析についても高精度で解釈性の高い予測結果を実現している。

 同社では、同システムを活用して、購入希望者にはパーソナライズされた物件情報をスピーディに提供し、投資機会の拡大に努める一方、売却希望者には、購入確率の高い買主に優先的に売却物件を紹介することで、早期売却の実現を目指す。

 また、同システムが物件選定など初期段階の営業活動の一部を代行することで、個々の顧客に対する高度な投資コンサルティングなどに注力できるとし、顧客に納得できる購入判断をサポートするとしている。