資産やモノの容易で適切な管理を支援するクラウドサービス『Convi・BASE』(コンビベース)を提供するネットレックス(東京都中央区)は、物品管理の効率化を考えるセミナーを5月14日に開催し、ウェブで配信した。
企業は、リモートワークでの物品管理で、どこから効率化に着手すればよいのかが分からないと悩ませる。特に、管理台帳と現物情報の連携が課題感にある。実際に同社のアンケート調査で、20年5月に総務担当者200人に聞くと、半数が情報の差異を課題点に上げた。半数は「表計算ソフト」で管理し、管理数が増えるにつれて膨大な情報となり、適切な管理に限界がある。統合基幹業務システム「ERP」の管理では、モノだけに特化しておらず、操作などが手間。資金に関わる「会計ソフト」では、いつ誰が、何を借りているのかが分からず、管理情報が不足する。
そこで同社は、クラウドサービスによる「物品管理システム」の導入による現場管理台帳の整備を提案した。物品ごとの管理用バーコードや貼り付たタグ付きラベルを読み取るだけで管理が容易になる。管理業務の情報共有と効率化により、一元管理を可能にする。定期的な棚卸しの手間を軽減すると説明した。
物品管理システムの導入のポイントは、「クラウド上で処理できる。データ情報の入出力が容易なこと。作業工数を圧縮させて時間を短縮できる。誰が作業を行っても、同じ結果を得て、属人性を排する」と説明。同社提供のサービスでは、「写真付きで確認しやすく、データファイルを添付できる。絞り込み機能が検索を容易にし、権限設定もできる」と特長を紹介した。