不動産価値分析AI(人工知能)クラウドサービス『Gate・』(ゲイト)を提供するリーウェイズ(東京都渋谷区)は、住みたい地域選びや、新築物件の開発に際して不動産会社の参考情報の一つなどとして役立ててもらおうと、首都圏1都3県を対象とした、路線ごとの『愛され偏差値』を算出した。沿線住民にどれぐらい愛されている路線なのかを知る指標として、「持ち家比率」の客観的な数値データを用いて分析したのが特長で、対象エリアの全99路線をランキングした。
沿線住民に「愛されている」度合いの指標は、「持ち家比率」の高さで測った。主観的な単に〝思い〟でなく、対象エリアを数値の〝データ〟で分析しており、客観的な参考情報として活用できる。同サービス『Gate・』の提供開始以来12年間で独自に得たデータや知見を活用した。
住まい方のうち「賃貸」は一般的に居住期間が短く、地元への愛着が育みづらい。一方で、「持ち家」は定住志向が強く、周辺環境まで十分に調査した上で物件を購入するため、地元への愛着が高まりやすい。この点に着目した。
ただ、「持ち家」は購入価格や周辺環境などをふまえて「郊外」が多く、「都心部」で少なくなりがち。これを単純に比較することはできない。
そこで同社では分析に際して、1都3県の1700駅余りの「駅ごとの持ち家比率」と、基準とした「東京駅からの距離に応じた平均的な持ち家比率」を比較して、その差を計測した。立地による影響度をふまえて計測した結果を、『愛され偏差値』として換算している。
例えば、「距離に応じた平均的な持ち家比率」よりも「当該の駅の持ち家比率」が高ければ、『愛され偏差値』が高いとした。対象駅は周辺居住者数1000人以上、東京駅からの距離50km以内とした。
ブランド価値
算出した『愛され偏差値』を同社では、「沿線や駅のいわば〝ブランド価値〟とも言えると考えている。同じ路線でも違いがある。路線間や駅間などで比較すると、駅や街の特性をつかみやすくなるのではないか」と話している。
なお、今回、調査分析した「全99路線のランキング結果」と「路線ごとの分析サンプル3路線」のデータは、資料請求により、無料でダウンロードができる(URL=https://bit.ly/3f3uONC)。