資格・実務

不動産後見アドバイザー 注目資格はココ! <15>

 住宅・不動産業界に携わる人向けの情報発信サイト「不動産ココ」に掲載している資格「不動産後見アドバイザー」。資格が生まれた背景と役割を全国住宅産業協会の理事・組織委員長でサンセイランディック社長の松崎隆司氏に聞いた。

 ――この資格はどのような経緯で生まれたのか?(資格創設の意義など)

「住宅・不動産事業者の後見制度と不動産に関する知識向上が目的。東京大学教育学研究科生涯学習論研究室と14年から共同研究を始め、17年に不動産後見アドバイザー資格講習会として始動。19年に一般受講に門戸を広げ、今年はオンライン受講も始めています」

 ――資格の魅力や資格の活用法の場は?

「判断能力が不十分な人との契約に対応できる住宅・不動産事業者が少ないと感じています。講義では成年後見にとどまらず、前段階の任意後見の講義も用意。東京大学教授、司法書士、福祉事業者、後見制度に明るい不動産事業者などを講師にそろえて2日分の講義を集中受講します」

 ――資格の展望について

「国家資格化を、との声もありますが、まずは一般に困っている人が後見制度と不動産について相談できるのを目標としています」

 ――資格取得を考えている人へのメッセージを

「人材が必要。業務だけでなく身近な人の相談にも役立ち、資格取得後も研修で知識も深掘りできます」

 ――その他、団体の活動は?

「共同研究や政策活動・提言、会員向け独自研修、各委員会主催のセミナー、情報発信、優良事業表彰など幅広い交流を希望する事業者に魅力的な活動を提供しています」

 全文は、「不動産ココ」(https://fudousan-koko.jutaku-s.com/)に掲載。

 DATA 講習会の受講と理解度確認テストで合否判定。オンラインでの生配信または録画配信。全2日間。2年更新。