売買仲介

不動産のプロが迫る! 経営者が本音で語るシン・人材像 ■■ (1) NKコンサルティング

 不動産企業の経営者の視点から人材はどう見えるのか。20年以上、不動産業・建築業・行政書士業を経営しているアセットグループ代表の大城嗣博氏が、経営者の本音に迫る。NKコンサルティングの奈良桂樹代表取締役に話を聞いた。

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 大城 ソリューション、建売、管理では求める資質が違うのでは?

 奈良「新卒採用するときによく言っているのが、我々は〝貸主、売主主義〟という言葉です。我々の社員は全員オーナーだという立場であり、自分で賃貸アパートを持てば自分で管理するだろうし、建売を自分で造れば自分で売るのは当然の話です」

 大城 売買・賃貸仲介を主軸に置かない理由は?

 奈良「〝自分のやりたい仕事、好きな仕事をする〟ということが、弊社の存続意義です。仲介は仕事を自分たちでコントロールできないということが理由です」

 大城 ソリューションで求められる知識や資質は?

 奈良「オーナーの問題点を探って、それを皆で解決していくことをしています。オーナーの問題点を探るには、知識よりも経験が重要です。何に困っているのか、どうすれば解決できるのかを様々な立場で考えられる人間がよいのではないでしょうか」

 大城 資格を持っている社員を評価する部分は?

 奈良「資格があるからというだけで、その人を評価することはないです。資格を持っていないと仕事には携われませんが、そのフィールドで経験を積んではじめてプロになれます。

 営業には簿記3級の資格を取ってもらうようにしています。貸借対照表、損益計算書が分からない人間にコンサルティングはできないというのが弊社の考え方です」

 大城 御社の採用基準や欲しい人材像は?

 奈良「開業10年を境に新卒をメインにしています。中途の社員は、価値観が共有できないと辞めてしまいますし、価値観だけは教育できないので、新卒から当社の企業理念を学んでもらうという形に方向転換しています。

 不動産が好きな人に入ってもらいたい。最後は独立したいという人を歓迎します」

※全文はサイト「不動産ココ」に掲載。

 【NKコンサルティング】 本社は千葉県市川市、08年に設立。不動産コンサルティング事業、新築分譲事業、新築賃貸事業、賃貸管理事業を展開する。