総合

神戸でMaaS実証 New Ordinary

 デジタルマップ型アプリケーション『NOSPOT』を運営するNew Ordinary(ニューオーディナリー、名古屋市西区)と、神戸市(久元喜造市長)は、神戸市中央区の三宮エリアで2月中旬から交通移動に関する実証実験を始める。移動方法を柔軟にする「MaaS」とAI(人工知能)を活用した都市内の周遊モデルプランを提案する。今回の連携で、地域全体に〝にぎわい〟を広げていく取り組みを検証する。

 神戸の都市部を訪れる人の多くは、実験対象の三宮エリアの狭い範囲で観光などを楽しむ傾向があるという。そのため、その周囲の北野エリアや元町エリア、ウオーターフロントなどの観光スポットへの回遊を生み出したい考え。今回の実験を通じて、地域内の交通手段を便利に利用できるサービスを考える。

 具体的には、様々な交通手段の利用者の性格や好みなどをAIが分析する。最適な観光スポットや目的地を提案できるようにする。また、目的地に応じて、それらの交通手段と連携させた経路の移動方法を容易に選択できるようにする。実証実験期間は1カ月程度を見込んでいる。