三菱地所は5月11日、23年3月期連結業績を公表した。それによると、売上高に当たる営業収益、各利益はいずれも過去最高を更新。海外でのキャピタルゲインの増加、商業施設・ホテルの回復が主な要因となった。オフィスについては、東京・丸の内エリアの空室率は大幅に改善し、2.43%としている。
セグメント別では、コマーシャル不動産が減収増益。東京・有楽町のビル閉館予定などによりオフィスビルが減収減益だったが、アウトレットなどの商業施設が増収増益、ホテルも収益が改善した。住宅事業は分譲マンションの計上戸数減による減収の一方、賃貸マンションなどの売却により増益となった。
三菱地所
決 算 23年3月
営業収益 1兆3,778億円 (2.1%)
営業利益 2,967億円 (6.4%)
経常利益 2,718億円 (7.1%)
当期利益 1,653億円 (6.6%)
予 想 24年3月
営業収益 1兆4,690億円 (6.6%)
営業利益 2,640億円 (△11.0%)
経常利益 2,320億円 (△14.6%)
当期利益 1,660億円 (0.4%)