総合

大言小語 家の購入と多様性

 オープンハウスが先日、東京・銀座で開催した、独自のマッチングサービス「婚家結(こんいえむすび)」のオフラインイベントの盛況ぶりには驚かされた。かつての〝街コンキング〟いわく「男性が無料で参加できるなら、登録しない手はない」とのこと。「そんなに敷居が低いのか」とたじろいだが、実際は結婚や物件購入に真剣かつ前向きな層が主催者の想定以上に集ったようだ。

 ▼確かに〝どんな家に住みたいか〟や〝一緒に買いたいか〟といった家に関する希望条件を軸にしたマッチングを提案することで、〝性格は好みだったはずなのに家の希望が折り合わず、トラブルになって離婚〟といった、決して珍しくはない悲劇が回避できる、と聞いた時は〝その手があったか〟と膝を打った。

 ▼いつだったか「今の若者は、女性と付き合うこと自体ないらしい。結婚しない人が増えると家は売れない」と工務店の経営トップが漏らしていた。イベントの盛況をうかがいつつ、「なるほど、住宅購入と結婚はある意味、切っても切り離せないわけだ」と改めてその〝本音〟を思い出した。

 ▼一方で夫婦など家族以外の関係性でペルソナを設定しているモデルハウスは、これまで見たことがない。もしあれば、ぜひ取材してみたいが、いかに多様性がもてはやされようと〝家族以外の人と一緒に家を買う〟となると、諸々のハードルが相変わらず高い、というのが現実なのか。