AndDoホールディングスは8月20日、25年6月期(連結)の決算説明会を開き、安藤正弘代表取締役会長CEOが今後の成長戦略について説明した。同期は不動産売買事業が伸長する一方、HLBファンドへの譲渡額が減少したことにより、売上高647.3億円(前年同期比4.2%減)、営業利益は26.2億円(同27.0%減)、経常利益は29.4億円(同14.9%減)の減収減益となった。
セグメント別に見ると、不動産売買事業は、仕入れの強化と市場ニーズに適した商品販売を促進し、取引件数が1187件(同18.1%増)と伸長。一方で、「回転率を重視した結果」(同社)として、大型案件の粗利差及び地方エリア在庫の価格調整によって利益が減少し、売上高は383.9億円(同11.6%増)、営業利益は20.3億円(同14.9%減)となった。ハウス・リースバック事業は、854件を新規に取得し、883件をファンドや不動産買取会社等への譲渡、再売買及び処分した。これにより、期末時点の累計保有物件数は558件となり、売上高194億円(同25.4%減)、営業利益22.6億円(同29.4%減)となった。
また、フランチャイズ事業では、都市部エリアを始めとした新規加盟開発活動に注力。大阪府下を中心とした近畿圏での新規加盟獲得が順調に進み、新規加盟契約は125件、累計加盟店舗数は725店舗となった。他方、テナント選定など開店準備に時間を要しており、新規開店店舗数は84店舗、累計開店店舗数は624店舗となり、売上高31.2億円(同0.9%減)、営業利益19.2億円(同4.5%減)となった。
同社では、30年6月期までとする新たな中期経営計画を策定しており、安藤会長は、経常利益率10%を目指すとした上で、リースバック事業の縮小と、注力分野の絞り込みに取り組むと明言。前者の縮小理由については「前期中の他社リースバック事業のネガティブ報道による反響減と、金利上昇局面でのファンドの条件の慎重化を踏まえ、総合的に判断した。今後のハウス・リースバック事業は戦略的活用と位置付け、リバースモーゲージ保証からの取り組みや債権処理の方法などで活用する」と説明した。
また、フランチャイズ、不動産売買、金融を成長強化3事業と定め、経営資源を注力していく考えを示した。
AndDoホールディングス
決 算 25年6月
売上高 647億円 (△4.2%)
営業利益 26億円 (△27.0%)
経常利益 29億円 (△14.9%)
当期利益 23億円 (△5.5%)
予 想 26年6月
売上高 550億円 (△15.0%)
営業利益 29億円 (10.6%)
経常利益 30億円 (1.9%)
当期利益 27億円 (18.4%)