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記者が解説 住宅新報web週刊ニュース記事(2025/08/12〜2025/08/18)

Pick Up!

  • 11月箱根に直営ホテルオープン
  • 系統用蓄電所の開発事業に本格参入
  • 不動産会社「平均年収トップ20」

 1週間のランキング・トップ10から記者が気になる記事をピックアップします。今回は、10本中6本が配信記事で占めています。配信記事は最新ニュースとしてホームページにアップしているもので本紙には反映されていませんが、この中でまず注目したいのが3位の「オープンハウスG、11月箱根に直営ホテルオープン(2025/8/13配信)」です。

 同グループが初めて手掛ける直営ホテルとなります。2009年竣工の既存ホテルを取得して「KUON(クオン)箱根強羅」(総客室数14室)として再生し、小ぶりな高級ホテルに仕立て上げます。コンセプトは「きのうより少し、大人の自分になれる場所」で、「箱根と言えば温泉」という一般的なイメージにとらわれない価値観を提供したいとしています。高級ホテルが海外に比べて少ないと言われている中で、既存の建物を使って角度を変えての供給に注目です。

 次に取り上げたいのが4位の「系統用蓄電所の開発事業に本格参入 総額100億円を投資 三木森(2025/8/15配信)」になります。同社はスマートフォンの買い取り販売事業や電化製品・健康食品などの流通事業、EC事業、電子決済事業など幅広いビジネスを手掛けている会社で、不動産賃貸・不動産開発事業も展開しています。

 その三木森が系統用蓄電所の開発事業に本格参入したことに注目が集まりました。さまざまな事業活動で培った実績やノウハウを生かし、同社にとっての成長エンジンとして「エネルギーソリューション」を新たに位置付けたとしています。蓄電池関連事業に対して今後3年間で、総額100億円規模の投資を見込んでいます。不動産大手も物件開発や賃貸ビジネスだけでなくエネルギー関連ビジネスに参入していますが、この分野では異業種がこぞって注目をしていることがうかがえます。

 最後に取り上げたいのが「不動産会社『平均年収トップ20』を発表 SalesNow(2025/7/24配信)」になります。この配信ニュースは、「記者が解説 住宅新報web週刊ニュース記事」で7月30日に2位、8月13日に6位にランクインし、今回10位と3週連続でトップ10に入っています。不動産市場は、息の長い好況を享受していることと、最近の株高で内需株が日経平均のけん引役になっているだけに、その好調な住宅・不動産業界の年収ニュースが業界にとどまらず広く興味を集めたと考えられます。

 その年収トップはヒューリック。業界最大手の三井不動産(3位)や三菱地所(4位)を抜いて2000万円を超えています。このほか東急不動産ホールディングスや東京建物、野村不動産ホールディングスというメジャー7が1000万円台で上位20社にランクインしています。不動産大手のは今期業績も過去最高をたたき出しそうな中で、注目がさらに集まりそうです。

住宅新報web週刊ニュース記事
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