投資

J-REITトピックス

【決  算】

(9月11日発表)

期中に共有持分30%売却

 ・東急リアル・エステート投資法人の25年7月期決算は増収増益だった。営業収益は98億200万円(前期比0.6%増)となり、当期純利益が48億8200万円(同3.8%増)となった。オフィスを中心に住宅や商業施設なども投資対象とする総合型リート。期中に「TOKYU REIT虎ノ門ビル」の共有持分30%を売却した。

 期末時点の運用資産は、29物件・2495億7100万円(取得価格ベース)となり、期末時点のポートフォリオの平均空室率は1.6%と前期から0.2ポイント改善した。

 一口当たりの分配金は4000円(前期比2円安)とほぼ横ばいだが、修正EPS(一口当たり純利益)は3103円と前期比99円増となった。

 次期26年1月期も増収増益を見込む。営業収益は103億7900万円(前期比5.9%増)で、当期純利益は50億7500万円(同4.0%増)を計画する。分配金も一口当たり4000円を維持する。同投資法人は28年7月期を目標に3500円のEPSを目指している。

(9月12日発表)

違約金受領が収益に貢献

 ・エスコンジャパンリート投資法人の25年7月期決算は増収増益だった。営業収益は31億2400万円(前期比11.8%増)となり、当期純利益が14億100万円(同11.9%増)だった。投資対象として商業施設を中心に運用する。期末時点の保有資産は38物件・715億円(取得価格ベース)となった。ポートフォリオの平均稼働率は99.1%と高稼働を維持。

 「tonarie南千里」の賃貸収入増加が通期での寄与に加え、期中に取得した物件の収入が全体の収益を押し上げたことで、各種費用増を吸収した。テナント退去に伴う一時的な違約金受領による収益も増益に寄与した。分配金は当初予想を400円上回る一口3886円だった。

 次期26年1月期は減収減益の見込み。営業収益は30億2200万円(前期比3.3%減)、純利益で12億6500万円(同9.7%減)を計画。テナント退去に伴う一時的な違約金収入の剥落(はくらく)と各種コストの増加を受けて3510円と減配を計画する。

減益も底地売却で分配金増

 ・森ヒルズリート投資法人の25年7月期決算は増収減益だった。営業収益は112億2300万円(前期比1.2%増)となり、当期純利益が60億9300万円(同1.1%減)だった。オフィス・住宅・商業施設など複合ビルを運用する。期末時点の保有物件は11物件・4079億800万円(取得価格ベース)となった。期中に「虎ノ門ヒルズ森タワー」を取得した。

 稼働率はオフィスで99.9%、住宅が97.4%となり、共に賃料は改定・入れ替えとも増額継続となった。「ラフォーレ原宿(底地)」の7%分の譲渡益が寄与し、分配金は一口当たり3090円(前期比0.3%増)と計画通り。

 次期26年1月期は増収増益を見込む。営業収益は113億9900万円(前期比1.6%増)、当期純利益が61億3200万円(同0.6%増)を予定する。今年12月にも「虎ノ門ヒルズ森タワー」を追加で取得する予定。一口当たり分配金は3100円と10円の増配を計画する。