いよいよ10月に入りました。本番まで残りわずかのこの時期に、住宅新報社が受験生の皆さまにお役にたてることはないか――。そう考えて、このページをつくりました。
法律学習を楽しくする天才――高橋克典先生(『試験に受かる! 法律のカンタン思考術』著者)が、とっておきの学習法をレクチャーします。目からうろこのアイディアで、限られた時間の有効な使い方がみるみる身に付きます。
高橋先生のコラムで準備ができたら、問題演習にGO! 最後まであきらめずにチャレンジし、合格の栄冠をつかみとってください!
(住宅新報社・編集部一同)
高橋 克典(たかはし かつのり)
行政書士試験のほか、宅建、司法書士、公務員、マンション管理士、管理業務主任者等の講師としても活躍中で、企業・大学・専門学校などにおける講義で人気を博す。「タクト総合研究所」代表。
著書に、「試験にうかる!! 法律のカンタン思考術」「パーフェクト行政書士 入門書」「パーフェクト行政書士 過去問題集」(住宅新報社)、宅建110番シリーズ「スイスイLIVE講義」「過去問 勝利の公式」「1問1答 公式暗記ドリル」(三省堂)、宅建LIVE講義「民法編」「宅建業法編」「法令上の制限編」「税法鑑定関係編」(中央経済社)、「宅建解法テクニック10の法則」(三修社)、「すぐわかる資格ガイド宅建主任」(日本経済新聞社)などがある。
●第1回 問題を読むリズムが重要 本試験と同じスピードで
本試験まで、あと1カ月を切りました。
それでも今年は、まだ暑い日が続いています。体調に気をつけてください。私の周りでも、風邪を引いている人が多くなってきましたから。
さて、今の時期は、演習に費やす時間が多くなってきているころだと思います。時間を計って過去問を解いてみたり、予想問題を解いてみたり、そんなこともしているのではないでしょうか。
そうした際に、ぜひ次の点を意識してみてください。
まず、リズム良く問題文を読めているかどうか。
次に、問題文のキーワードにきちんとチェックを入れられるかどうか(読みながらアンダーラインを引いたり、四角枠で囲んだりすると効果的)。また、問題の内容に加え、関連する事項がすぐに思い出せるかどうか、です。
さらに、すべての問題が一定の速度で読めているかどうかも、気にしてみてください。
時間がかかりすぎる問題は、まだ内容が完全に理解できていない可能性があります。
最終的には、本試験で要求される速度で読めるようにならなければなりません。今の時期から、そうした読み方を身体にしみこませておきましょう。
全体としては一定のリズムを保ちながら、パーツごとに強弱をつけた読み方を意識するといいでしょう。