業界向け講座・資格特集

「不動産キャリアパーソン®」に高まる期待 人「財」を育成する不動産取引の基礎を網羅 実務に役立つ内容も豊富

全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)

全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)
全宅連は、都道府県の区域を単位とした47の宅地建物取引業協会(宅建協会)を会員としています。これらの会員に所属する構成員(宅建協会の会員である宅地建物取引事業者)は、約10万社であり、不動産業界における名実ともに最大の団体を構成しています。会員所属構成員の多くが中小不動産事業者で、全国的結束によって相互協力の成果をあげています。

関連ニュース
会員登録後、読むことができます。
・全宅連・消費者調査 「持家派」高水準を維持 20代も84%、家賃に「無駄意識」
・13年度実務セミナー 全国58会場で一斉開催 全宅連
・人材育成で資質向上と誇りを 「波を呼び込め 成長を形に」
・「宅地建物取引士」 あくまで名称のみの変更で

 

■受講の流れ

受講申込

受講対象/代表者や宅地建物取引主任者だけでなく、一般従業者、消費者や学生、従事予定者を含め、どなたでも受講いただけます。

受講申込方法/「インターネット」又は「申込書」の2種類からお選びください。
・インターネット/インターネット申込みはこちらから
http://www.zentaku.or.jp/
・申込書/最寄りの都道府県宅建協会へお問い合わせのうえ申込書をお取り寄せください。

受講期間/教材到着から6か月間

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教材到着・試験会場指定

教材到着/受講料のお支払いが確認でき次第、指定のご住所へ教材と受講票ハガキが送られます。

修了試験会場の指定/受講票ハガキに記載のID・パスワードでログインし、修了試験会場の指定を行なってください。
修了試験は、各都道府県で毎月1回以上実施していますので、ご都合に合わせた会場・日程の設定が可能です。

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学習

学習/ご指定いただいた修了試験日に向け、テキストとWEB動画で各自学習にお取組みください。学習内容・教材見本は全宅連ホームページからご覧いただけます。

学習項目/(1)従業者としての大切な心構え
(2)物件調査・価格査定
(3)不動産広告
(4)資金計画
(5)契約の基本(売買契約・賃貸借契約)
(6)その他知識(賃貸管理、リフォーム・建築)

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修了試験

試験会場/各都道府県の指定会場
試験日/各都道府県月1回以上実施
試験形式/4肢択一全40問
試験時間/60分間
合格基準/7割以上の正答

※直近の試験日は、全宅連ホームページに掲載

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合格・資格登録

合格通知/合格者には合格証書、資格登録申請書が送付されます。

資格登録/資格登録申請をされた方には、「不動産キャリアパーソン資格登録証」と「カードホルダー+ネックストラップ」が送付されます。

不動産キャリアパーソン資格登録証

 公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)が、昨年5月からスタートした独自資格「不動産キャリアパーソン」

阪井一仁氏
全宅連・全宅保証人材育成委員長
阪井 一仁氏

不動産取引の基礎から実務的な内容まで網羅されていると好評です。同資格の立ち上げに携わった全宅連・全宅保証人材育成委員長の阪井一仁氏に、フリーアナウンサーの佐藤まり江さんが資格の実施状況、今後の対応等についてインタビューしました。また、実際の受講・利用者の声も取り上げました。

――不動産キャリアパーソン資格制度がスタートして10カ月。実際に受講された方からも様々な反響があったとお聞きしました。具体的に教えて下さい。

 「本制度は、不動産取引の基礎的内容を網羅したものであることから、スタート当初は、宅建業従事年数が浅い方、宅地建物取引主任者でない方等が多く受講されるものと考えていました。

 
グラフ
グラフ

しかし実際は、主任者資格者が受講者全体の76%という結果でした(グラフ)。

更に、それらの方々にアンケートした結果、『業務の振り返りができた』『テキストの内容が顧客からの質問に回答する際の参考となった』『ローンの組み方、広告等、講義動画の説明が具体的であった』『マナーに関する知識がこれまで無く、参考になった』といった評価をいただきました」

 ――早速、実務に役立っているという事ですね。従事年数の浅い方等に対する対応については、いかがお考えですか。

フリーアナウンサー 佐藤まり江さん
フリーアナウンサー 佐藤まり江さん
 

 「本制度がスタートして1年足らずの状況ですが、まだまだ『不動産キャリアパーソン』という名称自体を知らない方が多いというのが実感です。チラシ、パンフレット、ポスター等を作成し、あらゆる機会で配布しているほか、今後は資格者が在籍する店頭等に貼付できるステッカーを配布して、更なる周知を図っていきます」

 そのような状況ではありますが、企業の個別な取り組みとして、今年4月入社予定の新入社員全員に不動産キャリアパーソンを受講させるといった事例が出始めました。これから不動産業界に就職する方にとっては、入門編的な意味合いで、きっと役立つものと考えます。今後は、経営者にこの取り組みを理解していただくことで、一般従業者への普及は加速的に広がりを見せると思います」

安心・安全の取引を

――このような取り組みをする企業が増えると業界全体の資質向上にもつながりますね。ところで、本制度実施団体である全宅連は、平成24年4月に公益社団法人となり、その1年後に本制度を立ち上げました。本制度は全宅連の重点事業との事ですが、今後の展開については、どのようにお考えですか。

 「本制度は、『不動産キャリア』サポート研修制度の第一段階としてスタートしたものです。次のステップとしては、より専門的知識を修得できる内容を構築していかなければなりません。昨今の不動産取引は複雑化し、消費者のニーズも多様化しています。安心・安全な不動産取引の実現に向け、不動産業に従事する者の資質の向上は常に求められる時代です。不動産業が真の信頼産業となっていくには、人『財』の育成が不可欠です」

 「また、例えば不動産を購入する消費者にとっても、一定の知識を修得することも必要ではないでしょうか。一生に1回ないし2回といった限られた機会です。納得して購入するための事前準備として、不動産キャリアパーソンの受講も有益かと思います。現に、主婦の方が受けられたという事例も出ています」

阪井委員長・佐藤さん
「一般消費者も不動産キャリアパーソンを受講する大きなメリットがある」と語る阪井委員長。佐藤さんも「興味が湧いてきました」と感想を述べた

講義動画でサポート

――確かに、消費者の方も基礎的な知識があれば、質問するポイントも明確になり、家探しには役立つと思います。私のようなあまり知識がない者が受講しても、しっかり学ぶことはできますか。

 「テキストは480ページほどありますが、受講者にはテキストを補足する意味で、テキストの内容を解説した講義動画がインターネットを通じて、いつでも、どこでも視聴が可能です。スマートフォンでも見られますので、通勤等の移動中に視聴している受講生も多いようです。また、単元ごとに理解度をチェックできる確認テストもインターネット上でできるようにしています」

 「なお、最後に試験を受けていただくことになりますが、本会が指定する会場で、毎月1回以上全国47都道府県にて開催されます。会場にあるパソコンを使用しての試験ですが、操作方法は試験開始前に会場担当者より説明を致しますので、操作に不安のある方も安心して下さい。試験は、4肢択一式の問題で40問。試験時間は1時間です。7割以上の正答で合格となります」

――私も興味が湧いてきました。最後に阪井委員長より一言お願い致します。

 「この資格は、一般消費者も含め不動産取引における基礎知識を修得できるものです。ごく一部の人だけが取得すれば良いというものでなく、取引に関わる人全員が取得することで、安心・安全な不動産取引市場の形成につながるものと思われますので、皆様よろしくお願い致します」

 次ページでは、講座を受講・利用している方々の声を紹介します。

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