東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、3大都市圏における4月の分譲マンション賃料(1平方メートル換算)をまとめた。東日本大震災の目立った影響は見られず、同社は「4月は人事異動シーズンということもあり、(震災の影響は)今後2~3カ月で判断したい」としている。
首都圏(2622円、前月比0.2%上昇)は、直近1年間での最高値(2011年1月、2619円)を上回った。ただ、都県別に見ると東京都(3003円、同0.3%下落)と千葉県(1590円、同1.7%下落)が下落。東京都が下落したのは、城東エリアが総じて弱含んだことにより、東京23区(3096円、同0.1%下落)が2006年9月以来の3100円割れを記録したことが影響しているようだ。なお城東エリアでは、墨田区や江東区、足立区などが下落している。また千葉県では、平均築年数(20.0年、前月19.0年)が古くなった千葉市(1548円、同2.0%下落)や習志野市、船橋市などが下落した。
一方、神奈川県(2052円、同0.8%上昇)と埼玉県(1664円、同1.6%上昇)が2カ月連続で上昇。埼玉県の上昇は、さいたま市(1870円、同5.3%上昇)で賃料水準の高い大宮区、中央区などの築浅物件が増えたことによる反転上昇が大きく影響したようだ。ほぼ同じ築年数だった2010年12月(1843円)と比較しても上回っており、堅調に推移している。
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