森記念財団都市戦略研究所はこのほど、東京に25年後に起こりうる最悪から理想的な4つのシナリオを、豪雨、長雨、曇天、青天に描き分けることで、将来に向けて取るべき都市戦略を導き出すのを目的に、「東京未来シナリオ2035/4つのシナリオと都市戦略提言」を発表した。
最善となる理想的なシナリオでは、巨大都市東京は総合特区に端を発して都市機能が再編成され、道路、土地、建物という区分がなくなる。それらが融合された上に、情報環境がユビキタスに重ね合わされる。世界を牽引する「和」のグローバル都市に進化を見せるというもの。
その他のシナリオは、20世紀からの延長線上で都市が更新され続ける」ベテラン巨大都市の曇天、「巨大都市であるがゆえに活動が負の要素となり効率悪化が悪循環を引き起こす」長雨、「国際都市間競争に敗れ機能不全に陥った衰亡都市」となる豪雨の3タイプ。
過去の都市政策を踏まえつつ、これらを基に90の実行メニューを都市戦略として立案している。
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