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第3四半期・アジア圏の商業用不動産投資額が10%増

 ジョーンズラングラサールの速報レポートによると、アジアパシフィック地域における商業用不動産への直接投資額は約670億米ドルに上り、年初から第3四半期までに前年比約10%増加したことが分かった。日銀のJリート市場支援プログラムにより、Jリートの物件取得が活発化した日本も、第2四半期比で大幅な伸びを見せた。
 国際通貨基金(IMF)では、2012年の日本経済は大震災からの復興活動が続くとして、2.3%の成長を予測している。Jリート市場復活が、同地域最大の市場である日本に対する海外投資家の関心を再び引き寄せる要因になると同グループでは分析している。
 また中国では、香港のリテール施設「Festival Walk」が、SwireProperties社からMapletree Investments社に24億米ドルで売却された。2007年以降で最大の取引額で、香港における取引額でも過去最大となった。香港や上海などの大型取引が活発だった中国も、商業用不動産への直接投資額が約28億米ドルに上り、前年比13%増加した。