総合

2012年路線価、前年比2.8%下落 全都道府県で下回るも下落幅縮小

 国税庁は7月2日、相続税や贈与税の税率を算定する際の基準となる12年分路線価(評価時点=12年1月1日)を発表した。

 それによると、全国約36万5000地点の標準宅地の平均路線価は前年比2.8%下落。4年連続の下落で、すべての都道府県で前年を下回った。ただ、下落幅は前年の3.1%よりも縮小した。

 都道府県別に見た最高路線価で、前年よりも上昇したのは札幌(248万円<1平方メートル当たり、以下同じ>、前年比3.3%上昇)、名古屋(586万円、同0.9%上昇)の2都市。福岡のみだった前年よりも1都市増えた。その福岡は、464万円で増減率ゼロだった。

 下落した都市は37都市で、前年の43都市よりも減少した。横ばいは3都市から8都市に増えた。

 なお、最も高い最高路線価は、東京都中央区銀座5丁目の鳩居堂前で2152万円(前年比2.2%下落)だった。