富士経済がこのほどまとめた調査結果によると、2012年における太陽電池の世界市場(モジュール出荷ベース)は、出力ベースで前年比21%増、金額ベースで25%減の見込みであることが分かった。
2012年の出力ベースは4万105MW(メガワット)の見込み。欧州市場では縮小するとの予測だが、優遇政策を進める中国や、固定価格買取制度(FIT)を開始した日本などでの需要が拡大していることから増加が見込まれるとした。金額ベースでは3兆209億円の見込み。在庫量の増加と製造コストの低減に起因する太陽電池価格の下落により、縮小するとの見方を示した。
また、需要地が先進国から新興国にも広がることで、長期的には市場が発展すると予想。特に日照条件の良好なアフリカ、中東、南米、東南アジアでの需要が期待できる、とした。2030年には、出力ベースで2012年比3.2倍の12万8600MW、金額ベースで同51%増の4兆5520億円と予想している。
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