資格・実務

試験は「有効」 やり直しなど行わず FP試験 金融財政事情研究会

 1月27日に行われたファイナンシャル・プランニング技能検定試験の試験問題が事前に漏洩していた問題で、試験実施団体の1つで漏洩の当事者である金融財政事情研究会は2月12日、今回の試験は有効であると発表した。
 厚生労働省が試験を有効であると判断したと同日発表し、その旨の連絡が同会にあった。これを受け、「当初の予定通り合格発表を行うべく、受検者皆様の答案の採点などを行い、合否判定を行ってまいります」とのコメントを発表した。
 厚生労働省は、「合否基準が6割以上という絶対評価で、不正行為を行った者が合格することで本来合格すべき者が不合格となる不利益は生じない」「合格率の上昇など事前に問題を閲覧した者がいることによる試験への影響を認めず、漏洩が限定的」「試験を無効とすることにより不利益を受ける受検者が非常に多いこと」を有効と判断した理由に挙げている。
 合格発表は予定通り3月7日の予定。なお、同会では、試験問題を事前に閲覧した者を特定するため、IPアドレスの調査などを引き続き行う。