現存する最後の同潤会アパート「上野下アパート」(東京都台東区、総戸数71戸)が建替えられる。三菱地所レジデンスが事業協力者として参画。2015年夏、地上14階・地下1階建てマンションが完成する。総戸数は、25~75平方メートルの128戸(店舗4区画、集会室除く)で、うち72戸を同社が分譲する。建替え後のマンションには、65人の権利者のうち、55人が再び戻る予定だ。
「上野下アパート」は、東京地下鉄銀座線稲荷町駅から徒歩1分に位置し、1929(昭和4)年に竣工した。1147平方メートルの敷地に、1号館(12戸、店舗4区画を除く)と2号館(59戸、集会所1区画を除く)の2棟が並ぶ。いずれもRC造4階建て。住戸は単身者向けとファミリー向け(公簿面積15~39平方メートル)がある。建物や設備の老朽化などが目立ち始め、1980年代後半から何度か建て替えの議論が持ち上がっていた。
2009年に管理組合を設立し、2011年に建替えコンサルティング業務をUG都市建築に委託し、三菱地所レジンデンスと事業協力協定書を結んだ。
三菱地所レジデンスは、これまでに16件(今回の物件除く)のマンション建て替え実績を持つ。
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