営業・データ 投資

都心5区のビル空室率、18カ月連続低下 三鬼商事・12月末

 三鬼商事がこのほど発表した東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)のオフィスビル市況(2014年12月末)によると、平均空室率は5.47%(前月比0.08ポイント減)で、18カ月連続の低下となった。既存ビルへの移転需要も好調に推移し、拡張や集約などに伴う成約の動きも見られたが、大型移転の動きが少なく、小幅な低下だった。

 新築ビルの空室率は13.40%(同0.33ポイント減)、既存ビルも5.31%で同0.08ポイント下げた。

 また、5区の平均賃料(坪単価)は1万6953円で、前年同月比4・60%(746円)上昇、前月比では0.02%(3円)上昇となった。前年同月比では8カ月連続、前月比では12カ月連続の上昇。同社によると、空室率が5%を割り込み、地区を問わず好条件の大型空室の在庫に品薄感が広がっていることもあり、賃料相場は小幅な上昇傾向が続いているという。

 基準階面積100坪以上の主要貸し事務所ビル2627棟を対象に調査した。