マンション・開発・経営

米国で海外初の賃貸住宅開発へ 住友林業

 住友林業はこのほど、子会社のSumitomo Forestry America(SFA)を通じ、米国ノースカロライナ州の不動産開発会社Crescent Communitiesと共同で賃貸住宅と商業店舗の複合施設を開発すると発表した。総投資予定額は9000万米ドルで、19年中の完成を目指す。
 住友林業の海外事業として初めての賃貸住宅開発プロジェクトとなり、これまで手掛けてきた分譲住宅事業に加えて事業領域を拡大させることで、米国での収益基盤の安定・強化を図る狙いだ。
 同プロジェクトは両社の合弁の特定目的会社が2棟6階建ての複合施設を建築し、完成後は賃貸住宅部分と駐車場の一部を区分所有して賃貸運営するもの。同合弁会社の出資比率はSFAが80%。
 施設の敷地面積は約4万平方メートルで、住宅部分は約3万4000平方メートル、商業施設部分が約5600平方メートル。住宅・商業施設棟は1階の商業施設フロアがRC造で、2階から6階までの住宅フロアが木造となり、住戸数は346戸の予定。816区画の駐車場棟はRC造6階建て。8月上旬に着工し、19年末の竣工を予定している。