アットホームの調査によると、2月の首都圏における居住用賃貸物件成約数は2万5869件で、前年同月比3.4%減となり、前月に引き続きマイナスとなった。都下・神奈川県、埼玉県の減少幅は縮小したが、成約の44%を占める東京23区が9カ月ぶりに減少したことで首都圏全体の減少幅は拡大した。
エリア別に見ると、東京23区は1万1355件で同1.4%減。東京都下は2506件で同1.6%減。神奈川県は6953件で同2.7%減と減少幅は縮小したものの同5カ月連続で減少。埼玉県は2284件で同19.9%減と二桁減となり、同11カ月連続の減少となった。一方、千葉県は2771件で同1.8%増と唯一のプラスだった。
新築物件の成約数は、マンションが7カ月ぶりに減少したものの、アパートは23区と神奈川県が過去最高(09年調査開始以来)となるなど好調を維持し、9カ月連続で増加している。
成約物件の戸当りの賃料指数は、マンションは新築が97.0で前月比4カ月ぶりに上昇。中古は87.7で2カ月連続の下落。アパートは新築(99.0)が再び上昇。中古(97.9)は同4カ月連続の下落となった。