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空き家アンケート 悩みは「自宅から遠い」が最多、ハイアス

 不動産コンサルティングビジネスの全国ネットワーク「不動産相続の相談窓口」を展開しているハイアス・アンド・カンパニー(東京都品川区、濱村聖一社長)は、5月から6月にかけて同社が首都圏4カ所(神奈川県座間市、千葉県千葉市、埼玉県川口市、茨城県つくば市)で開催した「空き家セミナー」の参加者70人に実施した「空き家に関する問題意識アンケート」の結果を公表した。
 まず、「空き家を所有することの悩みや課題は何か」という質問には、「場所が自宅から遠い」という回答が最も高い割合に。「問題を感じている空き家の所在地はどこか」という問いには、「県外」という回答が57.4%、「県内」が42.6%となった。
 更に「空き家の管理はどのように行っているか」という設問では、「自身が定期的に管理している」との回答が66.7%で、その他と回答した28.6%は「物置き状態」「庭の掃除のみ」とも答え、管理し切れていない人がいることもうかがえた。
 空き家の所有形態を訊ねると、「単有(一人で所有)」が80.7%、「共有(複数で所有)」が19.3%。「今後の空き家対策として興味があるものは」という質問には、「売却」が41.3%、「空き家の利活用」が25.3%だった。
 今後、団塊の世代が亡くなると、空き家の問題がますます深刻化することが予想される。空き家の問題には相続が関わるが、ハイアス社では、「不動産相続の相談窓口」で引き続き相続の相談を受け付ける。
 また、同社は今回のアンケート結果を加味し、8月4日に東京・新宿で空き家対策セミナーの実施を予定している。