樹脂サッシメーカーのエクセルシャノン(東京都中央区、隅地晃之社長)は11月7日、防火窓製品の一部について、国土交通大臣認定不適合の状態で出荷していたことを公表した。該当の製品は16年4月から18年8月にかけて出荷された2種類の引き違い窓で、該当製品を設置している物件数は合計279件。うち住宅が237件と大半を占める。
不適合の内容は、窓のクレセント本体において、大臣認定仕様では台座として亜鉛合金ダイカスト製部品を使用すべきところ、誤って樹脂製部品を取り付けていたというもの。同社は該当製品の仕様物件を特定した上で、原則として12月末までにすべて部品(クレセント本体)を交換する方針。
なお、同社の防火試験設備で行った性能確認試験の結果では、該当の部品が樹脂製の場合も「防火性能には問題ないことを確認できた」(同社)としており、今後は今回実際に出荷した製品仕様でも大臣認定取得を実施するという。
同社は「再発防止については、外部の第三者の協力を得て策定すると共に、信頼回復に向けて品質管理の強化を図っていく」とコメントしている。
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