CBREは6月10日、日本のホテル市場の見通しを発表した。
主要9都市(京都・大阪・東京・札幌・福岡・名古屋・広島・那覇・仙台)における19~21年の3年間で開業予定のホテル客室数は約8万室。これは18年末の既存ストックの24%に相当する。
今後の宿泊需要予想を踏まえ、21年に必要となる客室数を推計すると、主要9都市で必要とされる客室数(需要)よりも、ストック数(供給)が上回る結果となった。
必要客室数と予想ストックのギャップは、大阪で2万1000室、東京と京都でそれぞれ1万2000室、名古屋で8000室、仙台で4000室 、札幌で3000室、 広島と那覇でそれぞれ2000室、福岡で1000室となる。
同社では「開業ラッシュが続いた都市の中には、競争原理が働くことで優勝劣敗が分かれ始めているエリアも出てきている。誘客力の強いホテルをつくるためには、よりきめ細やかな立地や客層に応じたマーケティング戦略の見直しが差別化の鍵となる」と分析している。
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