三菱地所レジデンスは新築分譲マンションにおいて、持続可能性に配慮した木材の調達基準にある型枠コンクリートパネルを採用し、そのトレーサビリティの確保に向けた取り組みを強化する。21年12月下旬に竣工予定の「ザ・パークハウス駒沢レジデンス」(東京都世田谷区)から始め、30年度にはすべての物件で、型枠コンクリートパネルの木材のトレーサビリティ確保を実現する。
建築に際してトレーサビリティを確保するには、木の伐採や供給といった流通時の各段階において、取引先の事業者が個別に認証を取得することが必要。同社は、森林から木材卸までは、FM認証(適切に管理されている森林を認証する制度)などの認証を取得した事業者と取引することでトレーサビリティを確保する。
しかし、型枠材に関しては、認証を取得していない事業者が少なくないという。そこで型枠材の流通経路部分について、国際統括組織であるPEFCの承認を得た認証材を採用し、更に日本ガス機器検査協会の第三者証明を取得。認証が途切れてしまう部分をカバーしトレーサビリティを確保する独自スキームを、施工会社の大豊建設の協力を得て構築した。
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