竹中工務店(大阪市中央区)は、高層建物などの外壁調査システム「スマートタイルセイバー®」を開発し、実用化した。ドローン(無人航空機)に搭載した赤外線カメラの撮影画像をもとに、AI(人工知能)が外壁タイルの「浮き」を自動判定する。すでに、2021年3月に福岡市早良区内の地上88メートルの超高層マンション「アトモスももち」の外壁調査で初適用した。
赤外線画像からAIが外壁タイルの浮きを一枚ごとに自動判定し、熱分布データとして抽出できる。どの箇所に浮きが発生しているかが一目で分かる。デジタル技術により、省人化や調査期間の短縮化を実現し、高精度・高品質の調査を確保できる。