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三井不動産ワールドファーム、茨城で野菜加工工場を稼働

 三井不動産の子会社である三井不動産ワールドファームは、茨城県筑西市でカット野菜の冷蔵加工工場の稼働を開始した。冷蔵加工工場の特徴は、(1)生産から加工まで一気通貫事業のスタート、(2)スタートアップと協業し、テクノロジーを活用した工場運営、(3)都市と近郊地域の多拠点ライフの実現に向けた環境づくり—となっている。農業の作業プロセスをより効率化し、効果的な人材育成を行うことで達成する、生産性の高い農業ビジネスモデルの構築を試みる。

 同工場は総床面積約300坪、自社圃場で生産したキャベツの冷蔵・加工を行い、加工工場としては大規模となる最大10トン/日の生産力を見込んでいる。生産加工の一気通貫が実現し、圃場(ほじょう)の拡大も可能となる。

 三井不動産ベンチャー共創事業部が所管するCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を通じて出資しているスタートアップ等のソリューションを同工場に導入。リアルタイム温度湿度管理や事故などの記録、顔認証入退出管理、GPSを活用した圃場モニタリングなどを行う。

 都市と近郊地域の多拠点ライフの実現に向け、テレワークで使えるワークスペースも同工場内に併設。多様な働き方に対応し、農業を基点とした多様なライフスタイルの実現の足掛かりとする。