神奈川県住宅供給公社は、不動産テックサービスのライナフ(東京都文京区)が提供するスマートロックを軸とした「置き配システム」を活用し、オートロックマンションへの安全な「置き配」の推進に向けて連携を始めた。同公社の管理する「フロール梶が谷(106戸)」(川崎市高津区)、「フロール山田町第3(107戸)」(横浜市中区)、「フロール元住吉(153戸)」(川崎市中原区)ほか3物件で導入し、今後も順次導入物件を拡大していく。
コロナ禍の「巣ごもり消費」でインターネットを介した通信販売の利用が拡大するが、注文主であり賃貸物件入居者が不在のために、荷物の「再配達」が社会問題になっている。この課題を解消して入居者の利便性を高めつつ、配送車両によるCO2(二酸化炭素)の排出量の削減も図る。今回の連携により、ライナフのスマートロックを活用し、荷物の配達企業は一時的にマンション共用部のオートロックを解錠できるようにする。