菱洋エレクトロ(東京都中央区)は、機械が稼働する工場や工事現場などで大きな雑音や騒音が発生する環境下で、95パーセントの認識率を発揮する「高雑音耐力音声認識システム」を開発した。利用者が装着するヘッドセットと音声のノイズを抑圧するデバイス(機器)、音声を認識するデバイスで構成し、今後、製品化に向けて開発を継続する(イメージ図)。
建設工事やインフラ整備などの作業現場では、最新テクノロジーの「音声認識」を活用したサービスが使われ始めているが、雑音や騒音が多いために会話がしづらい状況にある。音声認識システムはクラウド化されている場合が多く、ネットワーク環境が整っていない作業現場が少なくない。今回、これらの課題感を解消し、ハードウェアとソフトウェアの両面から高雑音下でもネットワークを介する必要もなく使える「音声認識システム」を開発した。