Sansan(東京都渋谷区)は、同社で提供している契約DXサービス「Contract One」と、ドキュサイン(日本法人・東京都港区)が提供している電子署名ソリューション「ドキュサイン」の連携を始めた。「ドキュサイン」で締結した契約書が「Contract One」に自動で登録され、利用する企業は、紙と電子書面の両方の契約書を網羅した契約データベースを構築できる。
Sansanが2022年3月に契約関連業務に従事する1078人を対象に実施した「企業の契約業務に関する実態調査」によると、複数回答可で、全体の80・8パーセントが現在でも「紙での締結」をしている。また、取引先から「紙でないと締結できない」と指定されているのは60・6パーセントに上っている。紙ベースの契約書は当面なくならず、紙と電子書面の両方の適切な管理が企業の課題感になっている。
そこで、これらの課題感を解消するため、Sansanの「Contract One」では、紙でも電子書面でもあらゆる契約書をデータ化して一元管理できるようにしている。また、今回の「ドキュサイン」のほかにも、すでに弁護士ドットコム(東京都港区)提供の「クラウドサイン」や、GMOグローバルサイン・ホールディングス(東京都渋谷区)提供の「電子印鑑GMOサイン」と連携しており、これらの電子契約サービスを活用した場合に転記の手入力などの手間を省いて業務を効率化できる。