芝浦工業大学デザイン工学部デザイン工学科の吉武良治研究室(東京都港区)、オリエントコーポレーション(オリコ、東京都千代田区)、トッパン・フォームズ(東京都港区)は、ウェブ利用者のサービスの認知と最適な接点づくりのUI・UXに関して共同研究し、ユーザビリティ(使いやすさ)の分析手法を確立した。
視線と脳波、利用履歴などを基に、ウェブサービス利用時の行動のきっかけとなる無意識のイメージ(メンタルモデル)の構築のされやすさを分析した。その結果、「初心者には使いづらい」「初心者でも熟練者と同じように使える」「いつも使いづらい箇所」「たまに使いづらい箇所」などの発見や分類が従来よりも短時間で分かるようになったという。
メンタルモデルが構築されると、どのように行動すればよいのかかが分かり、逆に構築されにくい場合は何回使っても覚えにくい。ウェブ利用時に早い段階で同モデルが構築されれば、初めてでも迷わず、すぐに慣れるために使いやすい。同モデルを構築するため、阻害する要因をなくし、逆に促進する要因を盛り込めば、分かりやすく、使いやすい新製品やサービスの開発の促進に期待できる。