戸建て住宅やマンション、事業所向けにEV(電気自動車)充電器の導入・運用サービスを提供するユアスタンド(横浜市中区)は、DR(ディマンド・リスポンス)で最適な充電を実現するシステムを開発した。
電力需要のひっ迫時に充電出力を遠隔制御で自動調整するなど、利用者や電力系統にとっても最適な充電環境づくりを支援する。
自宅でのEV充電は、帰宅後の夕方に集中する傾向がある。ただ、夕方から夜間は再生可能エネルギーの発電が乏しく、今後、ピーク時に電力需要がひっ迫する可能性がある。
また、一部の地域では季節や時間帯によって電力供給が過多になり、太陽光や風力の再生可能エネルギー発電事業者に一時的に発電停止を求める「出力制御」を行われる実態が多発していると同社は指摘している。
そこで同社は今回、電力ひっ迫時に充電出力を自動的に調整し、太陽光をはじめとした再生可能エネルギーの余剰が出ている時間帯に自動的に充電される仕組みを提供する。
同社が販売代理店となっているスペインのメーカーWallbox製充電器「Pulsar Plus」の提供と合わせ、ユアスタンド開発の今回の新システムによる遠隔制御によって、最適なEV充電を実現し、再生可能エネルギーの有効利用や、電力全体の低排出化、コスト抑制に貢献する。