三菱地所レジデンスは、2015年2月から新築分譲マンション「ザ・パークハウス」で取り入れている「BIO NET INITIATIVE(ビオ ネット イニシアチブ)」の生物多様性の再生効果について定量的な検証を行った。多種類の樹種や本数の増加が功を奏し、生物多様性再生効果(近隣にいなかった生き物が増える)があることが確認できたとしている。
同社は、ビオ ネット イニシアチブを既に200物件超に導入。今回は、シンク・ネイチャーの生物多様性ビックデータ分析、住友林業緑化のサポートにより、ビオ ネット イニシアチブによる緑化のネイチャー・ボジティブ効果が示された。検証したマンション建設地200件のほぼ全ての地域は生物多様性の保全優先度が高い地域に位置しており、ネット イニシアチブを行うことで高い保全効果が期待できるとした。
ビオ ネット イニシアチブで植栽した樹種は、外来種が少なく地域在来の主要種(都道府県在来種)が占める割合が極めて高く(50%以上)、植栽により、生物種(鳥・蝶)の 20%以上が棲みやすい環境となっており、生息場を多く提供している。更に、導入物件と非導入物件の比較検証によると、導入物件は非導入物件に比べ、植栽本数が 4.7倍、植栽種類が4.4倍となっており、近隣にいない生き物を再生する増加率(ネイチャー・ポジティブ効果)が2.4倍高いとした。